Netflix、1Q決算で好発進──広告・ライブ・グローバル×ローカル制作で成長持続

Netflixは2025年、第1四半期の決算で好調な滑り出しを見せました。売上高は前年同期比13%増の約105億ドル、営業利益も同27%増と、いずれも社内予想を上回る結果でした。契約者数の増加と広告収入の寄与で収支が予想を上回り、営業利益率も約32%へと改善しています。
好調の裏には事業環境の変化に対応した戦略シフトがあります。市場成熟や競合サービス台頭の中、同社は「シリーズや映画コンテンツの強化」「広告ビジネスの拡大」「ライブ配信やゲームなど新サービスの開発」「収益と利益の健全な成長維持」を2025年の経営優先事項に掲げています。
第1四半期には自社開発の広告技術基盤を米国で立ち上げ、人気プロレス番組のライブ配信開始や大型IPの続編準備など、各施策が本格稼働しました。
今や世界的サービスとなったNetflixですが、経営陣は「テレビ視聴全体から見れば当社のシェアは1割未満に過ぎず、エンゲージメントや収益・利益をさらに伸ばす『余地は十分に残されている』」と強調します。今回は、そんな同社の近況について最新決算を元に紹介します。