円高メリット?東アジア中心に海外展開も進める『良品計画』地域密着モデルへの転換を推進中

良品計画

良品計画(無印良品)は近年、「第二創業」と位置づけた改革を推進してきました。2030年までの長期ビジョンでは売上高3兆円という大胆な目標を掲げ、衣食住の商品群でトップブランドになること、地域課題の解決に貢献することなどを目指しています。

原材料高による逆風下でも、2024年8月期は業績が過去最高を更新。本稿では、円高局面で追い風を受ける可能性も指摘される良品計画の現況について、開示された資料をもとに紹介します。

ここ数年の経営環境を見ると、世界的な資源高や金融引き締めの影響で不透明感が続く中、円安や物価上昇で生活必需品が値上がりし、消費者の節約志向が強まってきました。そんな中でも良品計画は日常の生活基盤を支える商品を手頃な価格で提供することを重視。基本商品群を度々「値下げ」したことでも注目を集めてきました。

事業構造改革と地域密着戦略が業績を下支えする一方、当面の為替影響にも注目が集まります。商品供給網はアジアを中心に海外生産比率が高く、円高は調達コストの低下要因となります。一方、積極的に進めてきた海外展開により、円高は単に追い風とは言い切れなくなりました。

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